1: :2016/05/22(日) 15:47:38.81 ID:
【【企業】NTT、情けない惨状…巨額海外投資4連続失敗で1兆円損失、懲りずに3千億の買収】の続きを読む
NTT(日本電信電話)グループが北米市場に再挑戦する。
海外のM&A(合併・買収)で失敗続きのNTTドコモに代わって、システム開発のNTTデータ(エヌ・ティ・ティ・データ)が海外戦略の中核を担う。
NTTデータは3月28日、米パソコン大手デルのIT(情報技術)サービス部門を買収すると発表した。
買収額は30億5500万ドル(約3500億円)で、NTTグループでは過去3番目になる大型買収である。
買収するのは、デルが北米を中心に展開するITサービス部門のデル・サービシーズと、ITサービス子会社3社。
ITサービス部門の2016年1月期の売上高は28億2600万ドル(約3200億円)で、従業員を2万8000人抱えている。
米大統領選に2度出馬した米実業家ロス・ペロー氏は、米IBMを経てペロー・システムズ前身のITサービス企業を創業。米政府内に持つ人脈を生かし、医療システムの受注に成功した。
一時期、米自動車大手のゼネラル・モーターズ傘下に入ったものの、1988年に再び独立してペロー・システムズを設立した。
09年にデルがペロー・システムズから医療・保険部門を39億ドル(約3600億円)で買収した。
これは翌10年に“オバマケア”と呼ばれる「医療保険制度改革法」が成立することを先取りした動きだった。
3000万人の米国民がメディケイド(低所得者向け公的医療保険)や民間医療保険に新規に加入すると見込んだのだ。
デルは買収後、巨大化する医療システム市場を開拓。
米病院チェーンなど有力顧客に深く食い込み、医療向けITサービス分野でトップシェアを握るまでになった。
主力のパソコンが落ち込んだデルは、15年10月、ストレージ(外部記憶装置)大手の米EMCを670億ドル(約8兆円)で買収すると発表した。
16年10月の買収完了に向け、資金調達の一環としてITサービス部門を売却することにした。
仏アトス、米コグニザント・テクノロジー・ソリューションズ、インドのタタ・コンサルタンシー・サービシーズら大手ITサービス事業者が争奪戦を繰り広げた。
最終的にNTTデータが射止めたが、このときの買収額30億5500万ドルは、デルがこの部門を買収した時の全額のおよそ4分の3。
つまり、買い叩かれたといえる。
■NTTデータは海外売上高1兆円を目指す
システム構築を手掛けるNTTデータは官公庁や金融業界に強く、業界トップの存在だ。
2000年代後半から国内市場の成長鈍化を見据えて欧米中心にM&Aを展開してきた。
08年にSAP(統合管理システム)事業をメインに展開する独アイテリジェンスや独BMWグループの情報システム子会社だった独サークエントを買収。10年12月にITサービスの米キーンを1000億円で手に入れた。
13年にスペインのITサービス会社エヴェリスを500億円、15年にITコンサルティング会社の米カーライル・アンド・ガラガー・コンサルティンググループを270億円で相次いで買収した。
一連の海外でのM&Aにより、04年3月期に30億円規模だった海外売上高は16年3月期には170倍以上の5196億円に増加した。
海外売上高比率は30%に達したが、国内売上高が7割近い状態では、まだグローバル企業とはいえない。
20年をめどに、海外売上高1兆円、海外売上高比率50%を目標に掲げる。
デルのITサービス部門と子会社3社の買収によってNTTデータの海外売上高は8000億円規模まで膨らむ。
海外売上高1兆円の目標が射程距離に入ってきた。
NTTグループ全体では、18年3月期に海外売上高220億ドル(2兆6000億円)を目指している。
16年3月期には1兆9000億円にまで伸ばした。
持ち株会社のNTTは10年に南アフリカの情報システム会社ディメンション・データを2860億円で買収している。
写真:NTTデータの本社がある豊洲センタービル
ビジネスジャーナル 2016/05/22
http://biz-journal.jp/2016/05/post_15182_2.html
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※>>2以降へ続きます。