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【怖い話】「時間がない」僧侶風はそう言って懐から金色に見える棒を取り出した。
7: :2013/02/04(月) 23:12:36.68 ID:
10年ほど勤めた会社を辞めた。
その間の事情は関係ないんで省くが、それなりに貯金もあったし再就職を誘われてもいた。
家族があるわけでもないし、数ヶ月は精神的な充電と体のメインテナンスにあてようとジム通いを始めた。
やってみたら思った以上に体がなまってることがわかった。ただランニングマシンは単調で好きになれない。
そこでジョギングをしようと思った。日中は気恥ずかしいので夕方から走ることにした。
コースはたしか河原沿いに市が造ったランニングコースがあったはずなので、スポーツウエアて行ってみた。
そこに来るのは数年ぶりだったが、ホームレスの青テントが増えているんで驚いた。
前は数百メートルおきに一つくらいだったのが、数十に増えてる。どこかの公園から追われてきたのかもしれない。
走る人はほとんどいない。これはちょうど会社からの帰宅時間頃のせいなのかもしれないが、
ホームレスが増えて治安に不安があるのが大きいのだろうと思った。
ゆっくり走っていると前のほうで人だかりがしている。炊き出しのようだった。
薄暮の中を近づいて見ると、20代後半くらいの男女が5~6人、長机にカセットコンロを置いて鍋をかけ、
十数人の列に並んだホームレスにおかゆのようなものをふるまっていた。
名前はわからないが外国のハーブのようなにおいがあたりにただよっている。
その男女は皆、白いトーガ?のようなものを着てそれには胸に一字梵字のマークが入ってる。
何かの宗教団体の事前行為なのだろうと思った。
そのとき立ち止まっていた俺の肩を後ろからかすめるようにして、足早に前に出て行った人がいた。
僧侶のような衣の大柄な人物で、髪は剃っておらずオールバックにしていた。
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10年ほど勤めた会社を辞めた。
その間の事情は関係ないんで省くが、それなりに貯金もあったし再就職を誘われてもいた。
家族があるわけでもないし、数ヶ月は精神的な充電と体のメインテナンスにあてようとジム通いを始めた。
やってみたら思った以上に体がなまってることがわかった。ただランニングマシンは単調で好きになれない。
そこでジョギングをしようと思った。日中は気恥ずかしいので夕方から走ることにした。
コースはたしか河原沿いに市が造ったランニングコースがあったはずなので、スポーツウエアて行ってみた。
そこに来るのは数年ぶりだったが、ホームレスの青テントが増えているんで驚いた。
前は数百メートルおきに一つくらいだったのが、数十に増えてる。どこかの公園から追われてきたのかもしれない。
走る人はほとんどいない。これはちょうど会社からの帰宅時間頃のせいなのかもしれないが、
ホームレスが増えて治安に不安があるのが大きいのだろうと思った。
ゆっくり走っていると前のほうで人だかりがしている。炊き出しのようだった。
薄暮の中を近づいて見ると、20代後半くらいの男女が5~6人、長机にカセットコンロを置いて鍋をかけ、
十数人の列に並んだホームレスにおかゆのようなものをふるまっていた。
名前はわからないが外国のハーブのようなにおいがあたりにただよっている。
その男女は皆、白いトーガ?のようなものを着てそれには胸に一字梵字のマークが入ってる。
何かの宗教団体の事前行為なのだろうと思った。
そのとき立ち止まっていた俺の肩を後ろからかすめるようにして、足早に前に出て行った人がいた。
僧侶のような衣の大柄な人物で、髪は剃っておらずオールバックにしていた。