cult_kyoudan

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:2014/11/30(日) 01:02:17.59 ID:
最初ビップラに立てたんですけど人少なかったんでVIPきましたw

立ったら書きます!
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5:2014/11/30(日) 01:04:39.11 ID:
はよかけや
7:2014/11/30(日) 01:05:57.25 ID:
んじゃいきまーーす!
8:2014/11/30(日) 01:06:00.14 ID:
書き留めてあるって言うから…
11:2014/11/30(日) 01:06:41.60 ID:
俺は子供の頃大のばあちゃん子だった。
家庭環境が悪かったのもあって、頻繁にばあちゃんの家に泊まりにいっていた。
距離は電車で一時間弱くらい。

口うるさいとこもあるけど優しいばあちゃんで、今でも大好きだ。でも、宗教にハマっていた。
12:2014/11/30(日) 01:07:38.15 ID:
母が俺を身籠ったとき子宮ガンになってしまい、その時知り合いに勧められ宗教に出会い、必死に祈ったらしい。
結局無事に手術は終わり至って健康体な俺が生まれた。
それからばあちゃんは宗教にのめり込んでいった。俺が無事に生まれたのは神様のおかげだってね。
13:2014/11/30(日) 01:08:31.09 ID:
当時まだ幼くて宗教なんて良くわからなかった俺はばあちゃんに付いてよく集会所?みたいなとこに行っていた。
取り立てて面白い場所でもなかったけど大人はみんな優しいし、お菓子が貰えるから居心地は悪くなかった。
14:2014/11/30(日) 01:09:39.78 ID:
そんな幼少期を過ごし、俺は高校生になった。
その頃は親父の会社が倒産、両親は離婚、他にも借金が発覚して家がなくなったりと色々大変な時期だった。
家がなくなった俺と母さんは親戚の家を転々とした。
最後は少し遠かったが、ばあちゃんの家に落ち着いた。
18:2014/11/30(日) 01:11:05.33 ID:
じいちゃんが気難しい人で、ばあちゃんはますます宗教にハマり暇さえあれば神様の教えを説いてくるし、なんとなく家に居場所がなく、思春期特有の多感さもあって俺は少しグレていた。金髪、ピアス、学校は遅刻欠席ばかりとベタな不良になっていた。
19:2014/11/30(日) 01:11:48.33 ID:
喧嘩とか悪いことはしないし中身はオタクだったけどね。
今思い出すと恥ずかしい。
22:2014/11/30(日) 01:13:22.10 ID:
いつ女の子に出会う話が始まるの?
23:2014/11/30(日) 01:13:38.05 ID:
小出しにするからみんな飽きて人が集まらないんだよ
24:2014/11/30(日) 01:14:02.47 ID:
お前のばあちゃんって教祖様なの?
25:2014/11/30(日) 01:14:03.52 ID:
そんな時期のある日、ばあちゃんの宗教仲間が家に訪ねて来た。
小太りの気のいいおばさんで、俺も小さい頃は可愛がってもらった人だ。おばさんは娘を連れて来ていた。制服を着ている大人しそうな女子高校生だった。
26:2014/11/30(日) 01:14:57.16 ID:
俺は軽く挨拶をして自室に戻った。
その頃軽音楽部に所属し俺はギターをやっていた。音楽とアニメだけは好きだったんだ。
その日も部屋に引きこもりギターを引いていた。
しばらくして、ばあちゃんが部屋のドアをあけた。
「何?」
「頂いたケーキがあるから下に来て食べなさい」
甘いものに目がない俺はギターを置き一階のリビングに向かった。
29:2014/11/30(日) 01:16:44.79 ID:
ばあちゃんたちは紅茶とケーキを食べながら他愛ない世間話をしている。
女子高生は笑ったり頷いたりを繰り返している。
俺は黙々とケーキを食べる。

そこでばあちゃんが話題をふって来た
「あんたたち、小さい頃よく一緒に遊んでたの覚えてる?」
「え?そうだっけ」
「集会所でゲームとかしてたじゃない」
女子高生はうんうんと頷いていた。
30:2014/11/30(日) 01:17:48.06 ID:
「あーー、なんとなく覚えてるわ、え、この子がそうなの?」
「そうよ、夏帆ちゃん。ね?」
あ、そうだ。夏帆ちゃんだ。思い出した。ポケモン一緒にやってた。

雰囲気が夏帆に似てるので仮名は夏帆にします
36:2014/11/30(日) 01:19:52.28 ID:
「久しぶりだね、元気してた?随分雰囲気が変わったけど」
「ぼちぼちかな、そっちは?」
「私もそんな感じw」

しばらく四人で思い出話をして、俺は再び部屋に戻った。
ギターを再開する。
お気に入りの曲を練習していると、ノックが聞こえた
「はい」
「あ、あの、夏帆です」
「どうぞ」
「あのね、おばさんたち神様の部屋でお清め始めちゃって」
39:2014/11/30(日) 01:20:42.20 ID:
ばあちゃんがやってる宗教にはお清めという手をかざし呪文みたいのを唱える行為がある、これがなかなか長くて捕まると厄介なんだ。そしてばあちゃんの家には神様を祀る用の部屋がひとつあった。
41:2014/11/30(日) 01:21:35.36 ID:
「ああ、そうなんだ」
「退屈だから抜けてきちゃったw」
「あれだるいよねw でもおばさんについてくるくらいだから夏帆ちゃんも熱心なのかと思ってたけど」
「そんなことないよ~、どっちかというとお母さんが熱心すぎて参ってるw
今日ついて来たのはたまたまだよ」
「そうなんだw 確かに参っちゃうよな、家族は」
43:2014/11/30(日) 01:22:22.82 ID:
「本当ねw てかさ、ギター上手だね!さっき弾いてた曲私も好き!」
「そんなことないよ、歴浅いし。夏帆ちゃん音楽好きなの?」
「うん、好きだよ!私もギターやってみたいなー」
「弾いてみる?」
「いいの?でも弾き方全然わかんない…」
「基本くらいなら教えてあげるよ」
44:2014/11/30(日) 01:22:56.88 ID:
詰まる所、ひたぎさんみたいになる?ならない?
45:2014/11/30(日) 01:23:10.79 ID:
それからしばらくギターを教えてあげた、夏帆は飲み込みが早くて一時間しないうちに簡単なコードは弾けるようになっていた。
教えるときに手が触れたり、ふわっとシャンプーの匂いがしたりしてドキドキしたのを覚えてる。


ギターも一息ついて、色々な話をした。好きなバンド、趣味、学校について、家族について、とか。
46:2014/11/30(日) 01:23:40.24 ID:
>>44
なる、と思うw
47:2014/11/30(日) 01:24:21.28 ID:
意外な事にかなり話があう、お互いにびっくりした。夏帆の第一印象は大人しそうな子だったが、そんな事はなくて明るくて気の利く子だった。どこか影がある感じもしたけど、それがまた良かった。
ばあちゃんたちが部屋から出てくる頃にはすっかり打ち解けて連絡先も交換していた。
その日はそれでおばさんと夏帆はかえっていった。
49:2014/11/30(日) 01:25:10.18 ID:
それから、なんとなく毎日連絡をとっていた。下らない内容が大半だったけど。
好きなバンドが結構被っていたから一緒にライブやフェスにいったりもした。
そして、よくうちに遊びにくるようになった。
じいちゃんが厳しいから女の子を部屋に入れるなんて絶対できないと思ってたけど、夏帆なら小さい頃から知ってるから全然OKらしい。
50:2014/11/30(日) 01:25:52.36 ID:
うちではやたらとDVDを見ていた。ホラー系をみるときは抱きつかれるので内心ウハウハだった。感動系の映画を見て俺が泣くと
「ヤンキーのくせにwwww」
と爆笑された。

俺はこの頃から夏帆が好きだった。
一緒にいると嫌な事を忘れられたし、何より笑顔が可愛いかった。

でも気持ちは伝えられなかった。
恋人になりたいのと同じくらい、親友を失うのが怖かったから。
51:2014/11/30(日) 01:26:56.80 ID:
そのまま時間は過ぎて、俺たちは高校三年生になった。
夏帆は進学校に通っていたので受験勉強が忙しく自然と疎遠になっていった。

俺は相変わらず勉強もせず自堕落な生活を送っていた。
母さんにこれ以上負担をかけたくないし大学に行く気にもならなかった。
でもひとつだけやりたい事があった。バンドだ。
52:2014/11/30(日) 01:28:01.80 ID:
その頃から作詞作曲の練習をしていたし、なによりバンドで売れたら夏帆が振り向いてくれると思ったから。
でも夏帆からの連絡は一切なかった。俺から何度かメールしたけど、返ってこなかった。

高校を卒業すると、俺はすぐにバンドを組みライブハウスで活動するようになった。
バイトと練習に追われているうちに夏帆の事も前ほど思い出さなくなってきていた。
53:2014/11/30(日) 01:29:38.64 ID:
日々は矢のように過ぎて行った。ライブハウスで出会った女の子と何人か付き合ったりもした。
何か違うというか、楽しくないわけではないけど、長くは続かなかった。ぶっちゃけ、いつも夏帆と過ごした時間と比べてしまっていた。
55:2014/11/30(日) 01:30:59.00 ID:
その頃すでにばあちゃんちでの居候生活は終わって俺は一人暮らしを始めていた。
ばあちゃんちに置いてきたゲーム(GジェネレーションDSという神ゲー)を無性にやりたくなって久しぶりにばあちゃんちに帰る機会があった。
そのときばあちゃんから夏帆の話題が出た。
56:2014/11/30(日) 01:31:57.40 ID:
「そういえば○○さんち、引っ越したのよ、ほら、夏帆ちゃんの」
「まじ?」
「家庭で色々あったらしくてねー。山梨の方に。夏帆ちゃんも向こうの大学に通ってるって」
「そうなんだ…」
「知らなかったの?あんたたちなかよかったじゃない」
「知らなかった、というか連絡してもシカトされてたし」

なんだよ。悔しさと寂しさが入り混じった感情が湧き出てくる。
それならそうと、言ってくれたら良かったのに…嫌われたのかな。
山梨まで行ってやろうかとも考えたが、なんか痛いやつっぽいのでやめた。
58:2014/11/30(日) 01:33:19.66 ID:
それからまた一年程経って、俺のバンドは地元では結構名前が通るバンドに成長した。某十代の音楽甲子園やら優勝したらロッキンに出れる大会にも出た。両方二次審査で落ちたけど。

そんな中、あるライブの日だった。いつものようにライブを終えてステージから降りてホールに戻ると、見慣れた人物が手をふっていた。夏帆だ。
59:2014/11/30(日) 01:35:27.31 ID:
「…なんでこんなとこにいんの」
「ツイッターでライブ告知みたからw」
俺は本名でバンド用のツイッターをやってる。検索したのか。
「そうじゃなくて、山梨に引っ越したって聞いたけど」
「最近お母さんとこっちに戻ってきたの。てか、予想以上にかっこいいバンドでびっくりしたw」
「話をそらすなよ、連絡も取れないし心配したんだぞ」
60:2014/11/30(日) 01:37:24.78 ID:
ここで次のバンドの音出しが始まった、うるさくてよく声が聞こえない。俺はメンバーに
「わりい、物販とか任せるわ」
と言うと何故かメンバーがニヤニヤしている。
「よろしくやれよw」
「うっせ、そういうんじゃない」
吐き捨てて夏帆の手を引きライブハウスを出た。
61:2014/11/30(日) 01:37:27.18 ID:
えっ?
キスもしてない
告白もしてない
付き合ってもない高校生の男女が
部屋で何度も二人っきりでDVDとか観るの?
62:2014/11/30(日) 01:39:01.85 ID:
>>61
下にばあちゃん居るし当時童貞だった俺は何も出来なかったw 今思うとおかしいがw
63:2014/11/30(日) 01:39:50.04 ID:
近くの公園のベンチに座り自販機のホットコーヒーを飲みながら今までの話を聞いた。
父親が病気で亡くなったらしい。それで、山梨の実家に帰る事になり、夏帆は神奈川に残りたかったが、祖母の介護を母親だけに任せるわけにはいかずついて行くことにしたらしい。
64:2014/11/30(日) 01:40:26.20 ID:
「お父さん、亡くなったのか…」
「うん、今はもう吹っ切れたけどね、最初はショックで寝込んだよ」
「なんで言ってくれなかったの?」
「ごめん、言ったら迷惑だと思って…絶対泣いちゃってたと思うし」
「そんなの気にしないのに、てか、引っ越した事も知らなかったし」
「だって、1くんの声聞いたら絶対引っ越したくなくなると思ったから、連絡取ったら会いたくなるから」
65:2014/11/30(日) 01:41:22.41 ID:
「………」
「ごめん、今更だよね」
「俺も夏帆の事ずっと考えてたよ。だけど嫌われたと思って忘れようとしてきた」
「ごめんね…」
「謝らなくていいよ。夏帆は悪くないし、仕方ない事だったんだから」
「うん…」
「俺のバンド、かっこよかった?」
「すごかった!惚れ直したぜw」
少し元気になってる。夏帆は昔からこういう切り替えのはやいケロッとしたところがある。
66:2014/11/30(日) 01:42:11.37 ID:
「俺、最初はバンドで売れて夏帆を振り向かすために始めたんだよw」
「そーなの?嬉しいw」
「それからはもうずっと必死でさ、無我夢中で活動してた」
「音楽好きだったもんね」

それからお互い今まであった事を話した。夏帆に山梨で彼氏がいた事、俺にも彼女がいた事も。
67:2014/11/30(日) 01:42:53.29 ID:
それらを全部含めても、久しぶりに会って急激に俺はやっぱり夏帆が好きだったんだと実感する。
それは夏帆も同じな気がした。
今言わないと絶対また後悔する、そう確信した。
大事な話がある、そう言ってゆっくり切り出した
68:2014/11/30(日) 01:43:02.13 ID:
>>62
教えるときに手が触れたり、ふわっとシャンプーの匂いがしたりしてドキドキしたのを覚えてる。

よく分かるぞ!たまらんな
これは中学とか高校時代しか分からん体験だ
69:2014/11/30(日) 01:43:58.94 ID:
「今度はちゃんと言うよ、高校生の頃言えなかったから」
「うん」
「好きだよ。俺と付き合って」
「うん!」
夏帆は俺の大好きなえくぼのある笑顔で答えた。

それからすぐに、俺のアパートで二人暮らしが始まった。
休みの日はDVDを見て過ごしてる。あの頃みたいに。


おわり
70:2014/11/30(日) 01:44:34.50 ID:
>>66
やっぱり山梨で彼氏いたかー
女子高生だもんな
71:2014/11/30(日) 01:45:17.36 ID:
>>68
いいよなーww 童貞にシャンプーの香りは殺人レベルw
72:2014/11/30(日) 01:46:11.61 ID:
>>70
やったんやろか…
73:2014/11/30(日) 01:46:12.02 ID:
>>70
いたらしいよー、なんか束縛きつくて別れたらしい
74:2014/11/30(日) 01:46:45.18 ID:
>>71
わかってらっしゃる!
殺傷能力MAXだ
あとは白くて細い指だ。手の甲とかやばいな
76:2014/11/30(日) 01:47:45.08 ID:
やっと終わったーーー

長文2ちゃんに載せるの始めてだったから疲れたーww

見てくれた人たちありがとうございました!!!
77:2014/11/30(日) 01:48:08.15 ID:
>>72
甘酸っぱいにきまってるな
やまなし「いいの?ほんとに」
夏帆ちゃん「・・うん」
78:2014/11/30(日) 01:48:38.00 ID:
>>74
あとさ、ポニーテールのときの首がやばい
79:2014/11/30(日) 01:49:15.91 ID:
>>73
最後の男になってくれ!
そして必ず幸せにしてくれ
80:2014/11/30(日) 01:50:32.85 ID:
普通に甘酸っぱくて素敵でした
81:2014/11/30(日) 01:50:32.67 ID:
>>79
そうなれるように努力する!サンクス!
82:2014/11/30(日) 01:50:56.28 ID:
>>78
それだよ、それ!
うなじだよ。首だよ。

俺がロリコンになったのは
中学、高校時代に女子と近付いたり
触れたりしたときの恐怖すら覚えた
感動のせいなんだよ
84:2014/11/30(日) 01:52:41.07 ID:
>>80
ありがとーーー!文才ないし叩かれまくりで不安だったけど最後まで書いてよかったっす泣
85:2014/11/30(日) 01:53:19.01 ID:
真光だな!
86:2014/11/30(日) 01:53:45.17 ID:
>>82
おまおれwwwww
中2ぐらいのあの感動はもう更新されないよなw
87:2014/11/30(日) 01:54:09.91 ID:
>>85
すげーなwww 大当たりw
89:2014/11/30(日) 01:55:30.65 ID:
>>87
手かざしは真光が有名ださ
90:2014/11/30(日) 01:56:51.90 ID:
>>86
だから今家庭教師やってるんだよw
たまーに美少女と当たると
蘇ってくる・くる!
もちろん手は出さない
あの感動を感じるために
91:2014/11/30(日) 01:59:36.03 ID:
>>89
そうなんだ、知らなかったw
92:2014/11/30(日) 02:00:03.98 ID:
>>90
お前漢だなwww
93:2014/11/30(日) 02:02:13.91 ID:
>>92
修学旅行 前日派
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