20061127_32113
1: :2013/03/15(金) 23:23:17.30 ID:

ちょっといろいろあったんだ。理由は話の中で書く。
ちなみに今は22で大学に行ってる

 
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16: :2013/03/15(金) 23:24:32.05 ID:

ありがとうございますそれでは話します


スペック当時

13歳
身長は低い方だけど二年になってある程度伸びた
フツメン
サッカー部
明るくてクラスの中心にいる感じ

江藤絵里(苗字仮名)
身長は普通ぐらい。157だったかそのへん
美術部
わりと可愛い 鼻が少し団子っ鼻かな
髪が本当に綺麗
明るいんだけどなんか暗い。

谷口奈央(苗字仮名)
身長は低い。150前半
吹奏楽部
イタリアらへんとのハーフっぽい美人
男子に大人気だった
明るくて出しゃばりで目立ちたがりで頭はまあまあ良い

主要人物(?)はこんな感じ。
後から数人出てくるからそいつらはその時スペックかくね

 
18: :2013/03/15(金) 23:25:09.83 ID:

中学生になり、クラスは一年四組だった。
見たことある名前とか全然知らない名前がずらっと書かれていた。

どきどきしながら平静を装いつつ教室に入って、
まず俺の目を引いたのは谷口奈央だった
目が大きくてパッチリしてて、俺はハーフだとふんだ
俺のクラスにはハーフが居ると、何故か俺が鼻高々だった

でもやたらと流暢にしゃべっていて、
長く日本にいるのかと思うとそこまで珍しくもないのかもなと思った

 
21: :2013/03/15(金) 23:25:42.40 ID:

学校が始まったばかりのその日、宿題が出された。
自己紹介カードなるものだった。
谷口は早くも近くの男子とも女子とも友達になったようで、
「何書くー」などと嬉しそうにはしゃいでいた。

俺は家に帰ってすぐ、自己紹介カードを書いた。
フリーコーナーにはプーさんの絵を書いた。
気持ち悪い熊にしか見えなかった
谷口は英語で書くのだろうか。かっこよく飾ってくるのだろうか。
ふとそんなことを思っていた

 
26: :2013/03/15(金) 23:26:14.36 ID:

次の日学校で、その自己紹介カードを使って自己紹介をするという授業が行われた
男子からだったのだが、男子には面白いやつがたくさんいた。
内山というやつは愛知から来たらしく、愛知のなまりが珍しく大人気だった。
広島もずいぶんなまってるけど。

俺の番はすぐやってきた。(名前が小谷なので)
作・俺の気持ち悪い熊は大人気となった
けど、その場では誰ひとりプーさんとは気付いてくれなかった。

坂本ろいうやつの自己紹介の第一声が「フレンドリー(裏声)」だったので、
それはクラス内で半年ぐらいはやった。
男子は面白そうなやつしかいなくて、四組が一番楽しいんじゃないかと
一年が楽しみになった。俺はそっとトトロを描き足した。
隣の奴は「そのタヌキ可愛いね!」と言ってくれた


30: :2013/03/15(金) 23:26:57.11 ID:

人居るのかな?

女子の番になった。
一発目からインパクトは大きかった。
江藤絵里だ。
眼鏡をかけた黒髪ぱっつんの低い位置での二つ結びで、
にこにこしていて良い子そうだった。
声も高くて可愛くて、趣味はきっと園芸だとか手芸だとかだろうと思った。
予想は綺麗に外れた。

「え、えっと」

声が震えていて、小学校からの友達と思わしき女子が
「声震えとるよーw」と笑っていた。
江藤もはにかんだ。可愛かった。本当に美少女だと思った。
江藤は話し始めた。

「えっと、趣味はアイドルのライブのDVDの鑑賞とかイベント行くことです」

可愛い声でそう言う。心なしか活き活きしてた。
坂本が「アイドルって?AKBとか?」と聞くと、
江藤の目はキラキラ輝いた。

「48グループも好きだけどSKEが特に好き!
平田璃香子ちゃんと小野晴香ちゃん推し!ていうかみんな好き!選べない!」

まったく知らない名前が出てきて、坂本が「他には他には?」と面白がる。

 
33: :2013/03/15(金) 23:27:33.35 ID:

「えっとー、ハロプロだとスマはゆうかりん推しで娘。は今昔みんな好き!
永遠に亀井ちゃん推しでベリキューもみんな好き!みやびちゃんはボブ派です!
あと私思うのが、カリンちゃんさんそろそろどっか入れてもらえてもいいのに、
なんで入れないんでしょうね?やっぱソロ向きなんですかね?」

とアイドルトークをかましてきた。
クラス一同ぽかーんとして静かになった。
と、その二秒後くらいにみんな大爆笑。江藤のアイドルヲタクキャラが確立された。
ちなみに俺は江藤の影響でドルヲタになって今もドルヲタしてる。

そして谷口奈央。
クラスで「ハーフ?」という声が上がった。
しかし谷口は純日本人だった。先生を含めてみんな驚いていた。
好きなものはケーキと寝ることとパリ(だったと思う)らしく、
今で言うちょっとしたスイーツ(笑)なのかもしれない

その授業が終わると、江藤の机のまわりに人だかりができていた。
アイドルトークをしているらしい。
実は明るくて話の上手い子だった。
俺も行ってみようと坂本に声をかけた。

クラスの一角が笑いに包まれている中、
谷口が江藤の方を軽く睨んでいたのを、俺は見逃さなかった。

 
35: :2013/03/15(金) 23:28:04.20 ID:

俺はその次の休憩時間、坂本と一緒にまた江藤の所へ行った。
江藤は絵を描いていた。上手かった。
「お前絵うま!なんだっけ、そう、江藤だ!お前凄いなあ!」
と坂本が江藤をベタ褒めし、大爆笑していた。
江藤は顔を赤くして、「い、いや」と手のひらを振った。
俺も坂本もきょとんとした。

「お前もっとうるさくないの?」
さっきの明るい江藤はどこへ行ったのだろうか。双子?
あれ?とか江藤だよな?とか別人?とか早口で言う坂本に、江藤は
「あの、えっと、ちがくて、いや違わないけど」
とあたふたしていた。変な奴だと思った。

 
40: :2013/03/15(金) 23:28:35.61 ID:

「あれ?ゆうこりんが好きな江藤絵里だよな?」
と言うと、江藤はぴたっと止まって、
「ゆう か りんです!前田憂佳!」と大きな声を出した。
教室がうるさかったので誰も気に留めなかった。
ぽかんとした俺たちをみて、江藤ははっとして謝った。

そこに谷口がやってきた。
「なになに?何の話?」
「あ、ハーフの」と俺が言うと、
「日本人ですー」と谷口に肩をぺちんと叩かれた。

谷口は江藤と同じ小学校だったらしく、
江藤が男子に話しかけられていると、毎回あとから谷口が入ってきた。

そして、俺と江藤は仲良くなり、
冗談を言い合って笑えるくらいには親しくなった。
こんな短期間でこんなに仲良くなれるのって初めて、と江藤は嬉しそうだった。

 
43: :2013/03/15(金) 23:29:09.11 ID:

あっという間に夏になった。
俺はこのとき気付いた。
いままで他愛ない楽しい会話しかしなかったけど、俺は江藤が好きだった。
気付けば目で追っているし、俺にしか見せないはっちゃけた江藤の心からの笑顔とか、
意外と天然な一面が好きだと、ふと思った。

しかし、俺の気持ちは揺さぶられることになる。

 
44: :2013/03/15(金) 23:29:46.29 ID:

ある日の朝、珍しく一人で登校していると、
同じく一人で歩いている江藤を見かけて話しかけ、一緒に行くことになった。
学校に着いて教室に入ろうとすると、
「もーーー小谷!助けてー」と谷口がひっついてきた。
ひっついてきたっていうのは、鞄を背負ったままの俺に
前からすがりついてくる感じ。表しにくいな

江藤は後ろであわあわしていた。
多分その場に居るべきか迷ったのだろう。
しかし、谷口に腕を掴まれているため動けなかった。
谷口は「もー、ほんま、恥ずかしいよねぇ?」
と上目遣いで聞いてきた。
何がかさっぱりわからず、「う、うん?」と適当に返事をした。

 
47: :2013/03/15(金) 23:30:20.54 ID:

「どしたん?」
俺は離れようとした。江藤が後ろにいるから。
後ろから見れば抱きついているようにしか見えないだろう。
はっきり嫌だったけど、顔を下に向ければすぐそこにハーフ顔がいるのだ、
少々ドキっとせざるを得なかった。

事情を聞くと、同じクラスの鈴野が、同じくクラスメイトの重森や谷本と一緒になって
谷口と俺がラブラブだと言っていたようだ。
確かに俺は谷口とも仲が良い。
俺と江藤で太陽にほえろ!ごっこをして、それを見ながら谷口が笑う感じ。
普通に話すし、係も委員会も何故か谷口が「一緒にやろう!」と言って、
俺と同じ係や委員会に入っていた。

谷口は「もー、付き合ってないけー!ねぇ?」と嫌そうな口ぶりだけど、
まんざらでもなさそうだった。
江藤は俺たちを見なかったことにするかのように、
教室にそそくさと入って、荷物を机に入れて窓際で外を見ながらぼーっとしていた。

 
51: :2013/03/15(金) 23:30:55.41 ID:

その日は一日中ラブラブと言われ続け、
話すだけでも「愛の告白かーww」とか言われた。
それが解っているのか解らないが、谷口はわざと話しかけてきた。
別に嫌いではなかったけど、少しうざったかった。
江藤は見て見ぬふりをしていたらしい。

それからほぼ毎日ラブラブ言われ続けた。
付き合っちゃえーwとか、告白しちゃえーw
とか言われ続け、公認カップル?みたいな感じだった。

一週間後、ある二つのうわさが流れた。
俺と谷口が本当に付き合っている、
そして、
江藤は六組の木本が好き。
おれはよく解らない気分だった。
噂している女子によると、俺と谷口がたまたま一緒に帰っていたのを見て
付き合っているのだと思ったらしい。
しかし考えるべきはそっちではなかった。
江藤のほうだ。
もやもやして、応援してやりたいけど気が進まない。
江藤と話すときも、ふっと木本の顔が浮かんだりもした。

 
68: :2013/03/15(金) 23:32:58.96 ID:


クラスで俺と谷口はカップルのような扱いをうけ、
毎日いじられていた。
俺は嫌だった。江藤が好きじゃなかったなら、嫌ではないんだろうが。
しかし、谷口はハーフ顔の美人、男子が放っておかないようなやつだ。
そんな人と公認って凄くないか?とうぬぼれたりもした。

秋の最初のころまでにも、何人にも告白されたらしい。
一人とは付き合った。森本という奴だ。けど、一週間で別れた。
森本曰く、「もう別れよ、森本はもういい」って言われたらしい。
だからその時は谷口は誰とも付き合っておらず、この際谷口でもよくないか?
と思ってしまった。

 
81: :2013/03/15(金) 23:34:32.03 ID:

江藤と一緒に帰ることはそのときはすっかり当たり前になっていて、
また、その日も一緒に帰っていた。
信号待ちのとき、周りには誰もおらず、
いつも通りなはずなのに何故か気まずい雰囲気だった。
そして江藤が聞いてきた。
「奈央ちゃんのこと、好きなん?」
俺はその時なぜか答えるのをためらった。
好きとも好きじゃないとも言えず、
「わからん」と言葉を濁した。

すぐにその気まずさは晴れ、俺たちはいつも通り
刑事ごっこをして笑いながら帰った。
江藤を家まで送ってから、家に帰る。
それは少し遠回りだったけどすでに当たり前になっていた。
江藤と別れ、家に着くまでの道で、俺はどうするべきか考えた。
江藤が木本と付き合ったのを想像したらやたらともやもやした。
俺と谷口が付き合ったのも想像してみたけど、
俺が谷口と付き合ったからと一人でとぼとぼ帰る江藤しか頭に浮かばなかったので
考えるのをやめた。

 
86: :2013/03/15(金) 23:35:21.59 ID:

もやもやしたままの秋。
合唱コンクールの練習が始まった、
江藤は声が高いのでとソプラノに入った。
谷口は「奈央指揮やる!」と、指揮をした。
伴奏は鈴野だった。

ソプラノには、いわゆる地味ーズしか集められず、
江藤は楽しそうではなかった。
アルトには谷口や鈴野や重森や谷口etc…という、
ひとつの女子グループのメンバーばかりだった。

江藤とは仲良しだったはずなのに、江藤だけ追いやられていた。
表面上だったんだと俺は勿論解った。
「江藤だけソプラノなん?」と谷口に聞くと、
「うん!てかアルトばりいいメンバーよね」
と嬉しそうにしていた。女子が怖いと思った。

江藤はちゃんと歌っていた。
ほかのメンバーはあまり歌っていなかった。
正直だらけている感じ。不良ぶる子っているじゃん。そういう。
しかしその人たちは注意せず、
「絵里ちゃんと歌って。絵里のせいで台無し」
とか言われていた。
帰り道、俺と別れてすぐに江藤が泣くのを俺は見た。
どうにかしてやりたかったけど、
谷口と俺はいまだにラブラブと言われていて、どうにもできなかった。

 
91: :2013/03/15(金) 23:35:54.43 ID:

合唱コンクール当日では、最優秀賞をとれた。
江藤は「よかった」とはにかんでいた。
谷口は泣いていた。
「みんなと一つになれたけえ取れたんよ、1-4大好き!!!」
と泣きながら言っていたけど、
俺をはじめとする、谷口による江藤への嫌がらせに気付いている、
7,8人の男子は冷たい目だった。

江藤に嫌がらせしてるくせによく言うよ、
とでも言ってやりたい気持ちだった。

もう江藤が心から友達だと言えるのは、
俺と小西という女子しかいなかった。
毎日毎日、江藤はただでさえ華奢なのに余計小さく見えて、
折れそうなほど弱弱しく見えた。
けど、人がいるところは明るくふるまっていた。

 
94: :2013/03/15(金) 23:36:26.46 ID:

そして秋が終わり、冬があらわれはじめた頃。
ある事件が起きる。

なぜか江藤が交換ノートに誘われたのだ。
メンバーは、江藤、谷口、鈴野、重森、谷本、小西。
俺は嫌な予感しかしなかったが、江藤が
「初めてなの、交換ノート」と嬉しそうに語っていたので、
「やめといた方がいい」とは言い出せなかった。

 
100: :2013/03/15(金) 23:37:36.50 ID:

帰り道、休んだ理由を聞くと、江藤は話してくれた。
流れとしては、交換ノートで嫌いな人の話になり、
小西以外の全員が江藤の名を上げたらしい。
誰にも言うな、と釘をさして。

俺はどうしてあげることもできなかった。
どうにかしてあげたかったけど、
なにをすればいいか、当時の俺にはわかっていなかった。

 
105: :2013/03/15(金) 23:38:05.96 ID:

そして江藤は完全に女子中で孤立した。
小西も、「絵里と話したらあんた無視する」と言われ、無視していたらしい。
谷口は表向きは江藤と仲良くしていたが、数人の男子はそれが表面上であることは知っていた。

その複雑な関係のまま二年生になった。
江藤は残念な事に、また谷口と同じクラスになった。
そして、俺も江藤と同じクラスになった。
二年になって、本格的に江藤を守ろうと決めた。
結局、何もできなかったんだけど。

一年の時と同じ状況が続いていた。
ひそひそ、だけど江藤には聞こえるように陰口。
靴箱に死ねばかり書いた手紙、
机の中身ごみ箱、など、悪化しているようにも思えた。
それがすべて谷口一同の仕業だと俺は解っていた。江藤は解っていたのだろうか。
「最悪じゃん、大丈夫?」と声をかける谷口が、
本当にしらじらしくて、なんで皆気付かないんだろうかと思っていた。

担任は一年の時と同じだった。
江藤は先生にもいじめらしきことをされていて、
谷口が江藤に嫌がらせをしていると、「やりすぎて自殺とかされんようにしろよw」
と言っていたらしい。

 
110: :2013/03/15(金) 23:38:54.65 ID:

そして秋が始まって、制服の衣替えがはじまったころ。
俺は朝早く起きて、一人で学校に行った。
朝早く行くとちょっと優越感があるじゃん。

学校に着いたのは7:10分ぐらい。
教室にかばんを置いて、学校のいろんな場所をうろうろしようと決めていた。
一番だな、と思って校門をくぐった。
そして予定通り、王様のような気分で校内をうろついた。
体育館と南校舎(多分)にあるバレーコートに向かった。
なんとなく行かなければいけない気がした。

そこには、既に先客がいた。

 
112: :2013/03/15(金) 23:39:26.23 ID:

そこに居たのは江藤だった。
でも、俺が知っている江藤ではなかった。

地べたに寝ころび、手足が変な方に向いていた。
江藤の周りは赤黒い血でいっぱいだった。
でも、すぐに江藤だと解った。
俺があげた、小さな花のついたゴムが江藤の手のすぐそばに転がっていたから。

俺はパニックだった。
わけもわからず泣いた。
その声を聞いた教師が来て、なんか騒いでいた。
そっからの記憶はないから気絶したかどうかしたんだと思う。

江藤は死んでいた。
一年前のきょう死んだ。
いじめが原因だと思う。
江藤の鞄の中から見つかった手紙に、
「ごめんなさい こっちゃん(俺)好きだったよ ごめんなさい」
って書いてあった。
江藤の葬式で谷口は泣いていた。
「奈央のせいにされるじゃん、最悪、死ぬなら殺されればよかったのに」
的な事を言ってた。

中途半端だけど、終わりです。
こんな胸糞悪い終わり方でごめん。
今日が江藤が死んだ日なんだ。
誰かに知ってほしかっただけなんだ。
読んでくれた人ありがとう。中途半端でごめんね。


 
元スレ:http://hayabusa.2ch.net/news4vip/kako/1363/13633/1363357397.html
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